CLIP STUDIO PAINTクリエイター検定 完全対策ドリル2022(マンガ)の意味はあるのか?
ある日クリスタを起動したら、新着情報の中にクリスタ検定なるものを見つけた。目標をもって勉強する、また愉しからずや。検定という響きに惹かれて詳細ページを見たが最低でも5,500円かかる検定料に目を疑う。
高っ!
当時は記念すべき第一回の受験受付期間。第一回で最高得点で合格したらかっけぇ〜〜。でも高いしなぁ……クリスタ検定の意義も正直計りきれないし…
2,3日悩んだが、”まずは問題集をやってみて、価値を感じたら検定に申し込む”と決めた。
問題集2,750円もかなり頭を悩ませる値段だったが、能動的な学びに飢えていた、死んだ魚の眼をした社会人はえいやっと決済をしたのである。よし、これでまず地盤を固めて、クリスタをフル活用して思う存分クリエイティブするzo〜〜☆
〜〜〜〜〜あれから6ヶ月(え)〜〜〜〜〜
夏も秋も過ぎた。絵は数えるほどしか描けていない。検定も最初の章で止まっている。このままでは2,750円をドブに捨てることになる。
というわけで、一念発起し全章をやりきったので、感想などを記事にまとめたいと思う。
先に結論
- 2,750円の情報価値は無い。ググればすぐ出てくる
- 問題集画面のUIはお察し
- とはいえ、「座学→実践」というステップを踏まないと不安で先に進めない人にとっては、叩ける石橋にはなる
- クリスタ弱者の筆者にとっては新規な情報も多く、創作に活かせそうとも感じた
- 「そういえば、こういう機能あったよな…」という脳内の見出し作り
検定の概要〜問題集申し込み
クリスタ検定については↑こちら。
このトップページのイメージムービーがシビれるよねぇ〜。第一線で活躍するプロ達の作業現場。簡単そうなエッセイ漫画でもあんなでっけぇ液タブで描くんだぁ〜とipad12.9インチでお絵描きしてるあっしはびっくりしましたよ(←誰)
問題集もこっから申し込みページにいけます。”検定、受け付けてます”というなんともイケてないレトロなネーミングのサイト上でポチりましょう。
面倒なマイページ登録等を済ませて、問題集のページへ。こっちは”sakusaku-testing”というこれまた安っぽい響きのテストサイトです。
要注意なのは、なんとこの問題集、2750円もするのに有効期限があり、決済から6ヶ月間しかアクセスできません。
しかも、筆者の場合、有効期限の設定がミスっていたみたいで、6月購入→11月にページを開こうとしたら「開けません」というエラーが^^;
クリスタ検定事務局に頭を低くして連絡したら、すぐに修正してもらえました。。。。。が、なんだよこのガバガバ管理は。。。と、裏側の適当さも感じました。あまり人員が割かれてないんだろうなぁ〜。
問題集に載ってること、タダで全部書いてあるよ
5章各20問ずつくらいで構成された問題集は、解説文の参考として必ず↓このクリスタ公式リファレンスページを引いています。
ぶっちゃけ、ここに問題集のすべてが書いてあります。なのでこのページを隅々まで読めば絶対問題集以上の知識が得られます。
しかも今どき、イラストレーターさんがようつべで解説動画とか出してくれてますし、ググって分からないことなんて逆に無いくらいですよね。
使いづらいUIと適当な解説
問題集、と言いつつ、問題集らしい工夫は一切ないので、繰り返しの勉強に耐えうるものではないです。20問解いて、まとめて正誤が出て。というだけです本当に。
「あなたが苦手な分野」「要復習問題」とかピックアップしてよ〜。せめて、問題解いてる間に、あ〜この問題勘でやっちゃったから後で見直したいな という時用のチェックボックスとか作って欲しい。
正誤の解説文もなぜかいちいち、ボタンを押さないと表示されない。「解説画像」と書いてあるから、何か分かりやすく図示してくれてるのかな?と思うと、単に問題画像を再掲してるだけというww 何が解説やねん。
そして明らかな出題ミスもありました。
これ、「パース定規で当てはまらないもの」ですよね。。?
悲しいかな、知らないこともありました
引っ掛ける点ばかりですが、悲しいことに(?)問題で初めて知る機能もあったり。境界効果で水彩画タッチがキレイになりそう!とか、ウニフラッシュの中心白部分を重ねるには合成モードをスクリーンにすればいいんだ!とか。
問題集を申し込んだ当時、漫画を描きたかったので漫画コースに申し込んだわけですが、モノクロ・グレーの違いも未だに曖昧なことに驚きでした(これでも数年前、24pの同人誌を出したんです)
わからないことが明らかにわかるようになるのは楽しい
UIとか解説文にブーブー文句を垂れながら問題集を何度かやっていくうち、全く知らないことが既知の事柄になっていきました。
画力は脇においておいて、純粋に知識をインプットできるのはまあ楽しいです。あと、今すぐに使わなくても、今後「そういえば写真を背景に使う時役立つ機能があったよな、、」となんとなく思い出せそうです。
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まとめ問題でほぼ満点を取れるようになったので、これにて修了としようと思います。
得られた知識とかかったお金を天秤にかけると、正直なところ「やってもやらなくてもよかった」という結論になるかな。。。
とはいえ、やらないとずっと気になっていたでしょうし、学びになったのは事実なので無駄ではなかったとは思います。
座学:イイネされる絵作りのコツ
現時点で自分の絵には何から何まで足りない。
パッと見でいい絵、が現代におけるいい絵であるのは間違いないしモチベーションにもなる。
かの有名なさいとうなおき先生の動画を見て、pixivでポケモンの絵を描こうと思う。
動画
ポイント
☆肝は、「A地点にいるやる気のないXさんに、3つ階段をのぼったところにあるいいもの(B地点)まで誘導する」
イイネされない理由…
『共感できない』
自分の描きたいものや画風は置いておき、「Xさんが見たい絵、共感できるもの」をかく。
☆共感を得られる題材3つ
・あるあるネタ=シチュエーション 例)田舎の風景=懐かしさのシチュ
・時事ネタ=話題の人
・二次創作ネタ=最強手段。
▶とりあえず、立ち上がって、B地点まで振り向いてもらえる。
『なんか嫌』
振り向いてもらえたが、
Xさん「B地点まで行くのがなんか嫌で面倒〜〜〜」
☆なんか嫌 と感じる段差の原因3つ
・何を伝えたいか分からない=構図が原因。
・かっこよくorかわいくない=ポージングが原因。パッと見で「どう感じればいいか」
・生理的に受け付けない=人間は人の形の崩れに敏感。より優れた遺伝子を残すためのセンサー。デッサンが原因。①左右反転②離れて見る③一回寝て改めて見る=違和感を取り除く
▶階段にスロープができて、B地点にきてくれた!
『魅力が足りない』
ボーナスタイム!思いっきり魅力をアピールしよう
・色の情報=オリジナリティを出せる 先に5色決めたり
・たくさん描き込む
・フェチズム これ自体が共感のトリガー。「〇〇といったらこの人」というブランディングにもなる
▶いいねをこえてリツイートにまで。「何これ!ねえこの絵すごい!」
とはいえ、、、
『いいねやRTの数であなたの価値が決まるわけじゃない!』
タイミング、期間、運が必要だから。
慌てずに一歩一歩進んでいけばいい
なんかもうさいとうなおき先生って神だな
パルミーイラコン2022秋振り返り
前記事で触れたゴミ絵を爆誕させてしまったものとは異なり、
自信のあったイラコンは箸にも棒にもかからなかった。
案の定といえばそれまで。絶対数が足りない。ずっと期待してしまっていた自分が悪い。そもそも絵は内的要因で描くべきなのに外的なものに依存している自体でおかしいというのは痛感している、が、絵を描くのを諦めたいのに諦めきれない、このおかしなプライドを満たすには外的要因に依存して無理やり描くしか無い。意味不明な構図であるのはまたしても沈痛なまでに理解している
概要
意識した点
・目立つ画風にすること
応募作品をざっと見たところ線が主体の絵のアニメ塗り絵はなかった。そのためアメコミ風で目立つように取り組んだ
cf)さいとうなおき先生 イラコンの動画
・マイク→ビールへのアレンジ
・社会人ならでは、定時後華金という発想。学生の層が厚いだろうと思っての考え
応募した絵
失敗した点
・本当に大失敗だと今になって気づいたが、
『美少年美少女化』が題目なのに、リアル志向で攻めてしまった。
=コンテストで求められるテーマではなかった
・流行りのデフォルメ調が多数を占めていたことより、現代の流行りに迎合した画風が求められていた。SNSで消費されるようなもの。
=コンテストで求められる画風ではなかった
不足していた点
・入選作は背景の描き込み多数。
「写真からどれだけ離れ、世界観を表現できるか」という部分も評価項目だった。
自分自身全く背景が描けないのでもうどうしようもない。
背景がかけるとストーリーが生まれ、それが世界観となる
・そこにプラスα個性を出す工夫
→色味、キャラクター、小物使い
今後のアクション
・流行りの画風を身につける。
・背景がかけるようになる
・キャラクターを描いて精一杯、というところから抜け出す
雑感
・応募作品、つまり敵を流し見していて、あ〜〜これはうまいかもと思ったやつは高確率で入選していた。だが、応援賞(?)にとどまった作品で個人的に素敵だなと思ったものがあり、絵師のTwitterを見たところ、なんとIllustration2022に掲載されたという方だった。。。。。
そんなまさしく神絵師でもがんばったね賞だったのである。いわんや自分をや。
描き終わってサムネで絶望しないために
あるイラコンのため必死にイラストを描き上げた。
いっちょまえに色調補正をフォトショでしていて、
「あれ? これ、 下手くそじゃね?」
と気づいてしまった。
サムネにした時の溢れ出る駄絵さ。目にも留まらないし、クリックしたいとももちろん思わない。
なんじゃこりゃ。
必死に描いたのに。 悲しい。
イラコンの応募作品を流し見、圧倒的な画力の差を痛感した。改めて
もう悲しい思いをしたくない。
同じ轍を踏みたくない。
そのためにはやはりインプット・アウトプットを続けていくしか無いというのは明らかだ。
そこで、このブログを作った。
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このブログでは、自作イラストのセルフフィードバックを中心に、
閲覧した動画で得た知識の蓄積も行っていこうと思う。
そして数年後、数十年後に振り返り、あぁこうしてきたから今の自分があるんだなぁと生の喜びを味わいたい。
ブログのタイトルは、【二河白道】 とした。
仏教の用語だそうだ。申し訳ないがその方面にはめっぽう暗く、
なぜこのタイトルにしたかと言えば、
・メインブログと同じく色を入れたかった
・絵は白紙から始まる=白を入れるのは確定
・白 かっこいい 熟語 で検索()
・いい感じの四字熟語発見
という哀れなほど非理知的な名付けの経緯がある
二河白道 の意味は、各サイト様に詳しく記載があるので参考とされたし。
水と火=貪りと怒りという煩悩に苛まれつつも必死に目の前の白い道を進み続ければ、極楽浄土に辿り着けるということである(解釈相違多分にあると存じます)
つまり早く神絵師になりたい・いやなれないのではないかという無駄な迷いや、
思い通り絵が描けない苦しみを乗り越えて絵を描き続ければ、
いつかまだ見ぬ自身の作品に出会えるということである。
(思いの外フィットした言葉でちょっと嬉しいのは内緒)
さて、幸先もよいので、早速絵の振り返りをしたいと思う。